こんにちは。広島県福山市にあるカウンセリングサロンdroppleの森下です。
「ミスしてないかな?」「いいって思われなかったらどうしよう」「あの一言で、傷つけてしまったかもしれない」
そんな風に考え始めると、頭の中で言葉がぐるぐるして、ずっと考えこんでしまう。「気にしすぎ」と思う瞬間もあるけど、「でも…」とやめられない。
そんな風に不安が強くなることありますか。不安になる原因について、自分なりに考えた時、「自分の性格だから」「自分が弱いから」「気にしすぎてしまうから」「気が小さいから」などと、思うこともあるかもしれません。でも、そんなことはないんです。
不安が止まらない理由を、脳の仕組みと心理学(ACT)の視点から整理して不安との付き合い方を書いていこうと思います。
1不安は身を守るための必要な反応です。
私たちの脳は、危険を見逃さないように、先回りして探す働きがあります。大昔、危険に気づけなかった人よりも、「あそこからクマがでてくるかもしれない」のように、警戒できた人の方が生き延びやすかったので、不安は自分の命を守るために必要な感情でした。不安があることで、私たちはそれに備えることができ、失敗を減らし、人との丁寧なかかわりができたりします。不安がまったくなくなったら…どんなに楽だろうと思う方もいると思いますが、まったく何にも不安に感じないことは、かえって困ることも出てくるかもしれませんよね。不安は、それ自体は脳が正常に働いていて、自分を守ろうとしている証拠です。
問題があるとすれば、不安が止まらなくなって、身動きが取れなくなったり、不安に注目しすぎて日常生活がつらくなることじゃないかと思います。
2不安が止まらないのは
不安が出ると、脳は「まだ危険が残っているかも」と危険なことを探します。すると、注意が不安に関係することへ向きやすくなって、「あれも不安、これも心配」と気になることが次々に出てきます。
不安は、「まだ起きてない未来のこと」についての心配です。
どれだけ考えても確かめようがないし、「かもしれない」フィルターを通していると、フラットな出来事も不安な出来事に見えてきたりします。
私は、この夏自宅でGに遭遇しました。
本当に無理な存在が、夜寝ようと歯磨きをしていたところ、洗面所で、下を向いたときに遭遇したんです。逃げ道がなくお風呂場に叫んで逃げ込みましたが、ものが挟まって扉を締め切ることが出来ず、扉の上下に数ミリの隙間が空いていました。「下から入ってこれるじゃん、入ってきたら逃げられない」「上からも来るかもしれない」「あそこから…」と考えが巡り、私の頭の中はどうしようでいっぱいになり、動悸もして冷や汗も出ていました。家族が出てきても大丈夫だというので、お風呂場から出て避難して、殺虫剤でやっつけてくれたんですが、いなくなったということを確認してもなお、「まだほかにも出てくるかもしれない」と不安が出てきたり、遭遇した場所に視線が行くたびに「大丈夫か」と思ったり、トイレに入っているときだって、「このドアの下から侵入できるかも」と思ったりと、不安な日々が続いていました。私の場合は、小さなもので、たいしたことないと思います。
「考え続けること=備えていること」のように感じて、安心できるまで考えてしまうこともあります。でも、可能性にはきりがないので、どれだけ考え続けても答えが出ず、安心にたどり着けないこともありますよね。
私の場合は、「結界をはろう」と思って、置き型の殺虫剤を買いに行って配置したり、可能性のあった場所に侵入できないように対策を取りましたが、そんな対処法がなかったら、Gが活動しないだろう時期になるまで、考え続けていたかもしれません。
3「なくそう」とするほど不安は強くなる
ここでお伝えしたいのは、悪循環です。
不安をなくそうとする
↓
不安に注目する
↓
「まだ不安がある」と気づく
↓
もっと不安になる
↓
もっとなくそうとする
こんな風にです。例えば、「Gのことを考えないでください」といわれたら、かえってGが浮かんできますよね。
「考えないようにしよう」とすること自体、そのことを思い出させてしまいます。ACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)では、不安などのつらい感覚を、避けたり、なくそうとしたりすることが、かえって苦しさを大きくすると考えます。これは、「体験の回避」と呼ばれています。
不安は「消そう」と思って消せるものではありません。自然と下がるのを待つことが大切です。なので、「どうにか不安を感じないようにしたい」と不安を消すことを目標とせず、不安があっても自分が大切にしたいことを続けていくという考え方をします。
4不安との簡単な付き合い方
不安な時は体にも力が入っていることが多いです。そんなときは、深呼吸に意識を向けてみてください。
口からゆっくりと息を吐ききる。自然に、肺がパンパンになるまで吸う。これを繰り返す。
これは不安を消すためにするのではなく、体の緊張を緩めて、「今ここ」に注意を戻すためのもの。
5別の見方(スピリチュアルな視点から不安を考えてみます)
脳と心理学の視点から、不安について書いてきましたが、droppleはスピリチュアルな視点も取り入れているサロンなので、その視点からも考えてみたいと思います。一つのとらえ方なので、合わないと思ったら飛ばしてもらってもいいです。
不安は、我慢や無理を続け、本当の気持ちから離れているときに起こる警告のようなものや、グラウディングが出来ていないことを知らせるサイン、前世の体験からくるものだったりするという考え方もあるそうです。
私は、「生きていけないかもしれない」という考えに至る不安がありました。表面的な不安の内容は生死にかかわる内容ではありませんが、掘り下げるとそういう感覚になりました。私は、今の考え方や思い込みの内容は、前世の経験からの学びもあると思っています。本当かどうか、確かめることはできませんが、過去の人生経験の体験が、「生きていけないかもしれない」という不安を捨てられずにいたんだと思うことがありました。
6こんな時は専門家に相談してください。
不安は誰にでもある自然なものですが、その不安が強すぎているときは、一人で抱え込まずに相談してみてください。
・眠れない日が続いている
・食欲がない、または食べ過ぎてしまう
・仕事や学校、家事など、にちじょうせいかつで支障が出ている
・動機や息苦しさなどの体の症状が強い
・不安のせいで、外出や人に会うことを避けている
・不安のために、確認行為に時間がかかってしんどい
*体の病気の可能性もあるので、まず内科などで体に問題がないかを確認すると安心です。気持ちがつらい時、薬や診断が必要かもしれないと感じるときは、心療内科や精神科がいいと思います。
7カウンセリングで出来ること
不安を「消す」「なくす」ことを目標とせず、次のことを一緒にしていきます。
・不安が出てくる場面や、考えを整理する
・先回りして考えてしまう「思考のクセ」に気づく
・不安があっても、自分が大切にしたいことを選べるようになる
一人で考えて悪循環をしてたとしたら、言葉にして誰かに話すだけでも、悪循環を抜け出すきっかけがつかめるかもしれませんよ。
droppleでは、気軽に試せる「おためしdropple」もご用意しています。第一回は「思考のクセに気づく」です。不安が強い時、頭の中でどんな考えが先回りしているのか、一緒に見てみませんか。

