こんにちは。広島県福山市にあるカウンセリングサロンdroppleの森下です。
私は昔、「人に対してネガティブな感情を持ち続けるのはよくない」と思って「そう思わないように」と努力したことがありました。ある時の体験をきっかけに、「自分を大事にする」「自己犠牲をやめる」という目標を掲げた年がありました。自分を大事にするって何をどうすればいいか、難しいですが、なんとなく当時の自分は自分を肯定的に思うようにしてみようと思ったんだと思います。その中で生まれたのが根に持つ宣言でした。
それまでの私は「あの人あんな風に言うなんて感じわる」と思うだけでしたが「あの人のあの一言なかったなあ、今年一杯は根に持つ」と自分に宣言したりしてました。その年どころじゃなく今も根に持っている内容はいくつかありますが、”根に持つ宣言”の何がよかったかというと、自分の感情にふたをするでもなく、感情を「感じてはいけない」と消そうとするでもなく、否定することもなくそのまま受け入れる体験につながったことがよかったと思います。
「〇〇までは根に持つ」と期間も出来事によって違いましたが、その期間によって自分へのダメージが大きかったかどうかをはかれるところもよかったし、何より「傷ついた」「悲しかった」「腹が立った」という自分の感情を”そこにいてもいいよ”と受け入れられたことで安定した部分があります。時にそのことがよみがえることがあっても、「腹が立ってもいい。根に持ってるんだから当たり前。」と思えたことが、結果的には自分の怒りや悲しみを癒すのに効果がありました。「まだ怒りがある」「残っている」から、「あってもいい」→「前より少し小さくなった」と、小さくなることに着目しやすくなったんだと思います。
今いる環境や環境内の人は魔法使いでない限りすぐに変えることはできません。クラス替えや人事異動でも、環境内には「またこういう系統の人がいる」ということもよくあります。だからといって自分が環境を変えるのは結構勇気もいります。
でももし、自分の中のルールを変えるだけで少しでもその場にい続けることが楽になるなら、「〇〇まで根に持つ」宣言など自分の感情を素直に受け入れる工夫をしてみるのもいいかもしれません。友達に「こんなこと言われてさ」「こんなことされてさ」と話すときにも、「今週は根に持つって決めてるんだけど」と言ってみると、自分で少し笑えるので、その感情が自分の中にとどまっていることを許しやすくなりますよ。
そして、観察していただきたいのは感情がそこにとどまっていることで自分がどうなったか、相手にどんな振る舞いをしているかについてです。
私の場合は、「今年一杯根に持つ」と最大期間に思った人がいますが、その人に対して暴言を吐いたりすることはありませんでしたし、以前と変わった振る舞いをすることもありませんでした。
感情をそのままにしても何をどうするかは自分で選択できるので、感情に飲み込まれて自暴自棄になったり、他人に攻撃することも、自分勝手な振る舞いもありませんでした。むしろそういったことは、「抑えようとする」「感じないようにする」時の方があったんじゃないかと思います。
みなさんが根に持ちたくなる体験てどんなことでしょうか。私は、自分に向けられた攻撃的な発言や、傷つけてやろうと意図している言動や、利用しようとしている様子、ないがしろにされたと感じられる振る舞い、礼節を欠いた言動などが今浮かびます。
